マイセン ゴツコウスキー型皿(1744年頃)
A Meissen 'Gotzkowsky' Plate C.1744
マイセンの丸皿。花とリボンの浮彫り模様があり、エナメルで花絵が描かれている。浮彫りは「ゴツコウスキー(Gotzkowsky)」模様と呼ばれるが、1741年にベルリンの商人・ゴツコウスキーのために作られたディナーセットに用いられた浮彫り(1790年のマイセンの皿の造型リストの17番)であることに由来する名称である。本品の浮彫りは、オリジナルのゴツコウスキー模様に1744年に一部アレンジが施されたもの(同リストの52番)である。
英国では、チェルシーが1751年以降マイセンを模した作品を多く作るようになったが、この浮彫りもその一つで、「ダマスク(damask)」模様と呼ばれ、レッドアンカー期(1752-58年頃)に多く見られる(チェルシー(CH2)、チェルシー(CH3)及びチェルシー(CH10)を参照)。
直径/Diameter: 24.8cm
マーク:裏面に、青で交差する双剣マーク及び数字'21'の刻印
Marks:A crossed-swords mark painted in blue and a '21' impressed at the back
参照文献/References:
-Robert E. Rontgen "The Book of Meissen (Second Edition)" pp.165-182 (plate list of 1790) and p.278 (impressed numbers)
-V&A Museum Website:
http://collections.vam.ac.uk/item/O278914/plate-eberlein-johann-friedrich/
(2020年7月掲載)